🔥薪ストーブを長く、安全に使うために
薪ストーブを安心して使い続けるためには、日々のちょっとしたお手入れが欠かせません。
ここでは、ご家庭でできるセルフメンテナンスの方法を、日常のお掃除からシーズン終了時の点検までまとめました。
👉 業者による煙突掃除や本体整備をご希望の方は、こちらのページ(弊社のサービス紹介)をご覧ください。
🧹 毎日または使用ごとにできるお手入れ
ガラス面の掃除
扉のガラスは、乾燥不足の薪や弱い火力で燃やしたときに曇りやすくなります。
ストーブが冷えた状態で、専用クリーナーを使って優しく拭き取りましょう。
応急的には「湿らせた布や新聞紙に少量の灰をつけて拭く」方法もありますが、細かなキズを避けるためにやさしく行ってください。
☔ 使っていない時こそ注意!サビ対策
使わない季節こそ、ちょっとしたケアが薪ストーブを守ってくれます。

薪ストーブを使っている時期
薪ストーブに火を入れている冬のあいだは、外の空気も比較的乾燥していて、燃焼中はストーブ内部から煙突へ向かって空気が流れ続ける「ドラフト」がしっかり働いています。
このため、ストーブ内には湿気がこもりにくく、サビの心配も少ない時期といえます。

薪ストーブを使っていない時期
春から夏にかけては空気が湿気を帯び、特に梅雨や台風の時期には、湿った空気が煙突を通ってストーブ内に入り込むことがあります。
火室に灰やススが残っていると、湿気を吸ってサビの原因になることも…。
🪜 シーズン終了時(年1回以上)のお手入れ
屋根に登らず、安全に室内からできる煙突掃除
煤やタールがたまると煙道火災や性能低下の原因になります。年に1回は必ず掃除・点検を。
よく焚く方はシーズン中にも一度チェックすると安心です。高所作業は無理せず業者に依頼してください。

屋根に登らなくても、室内側から煙突ブラシを通して掃除することができます。
ストーブ本体のすぐ上にあるスライド式の断熱二重煙突からブラシを差し込むことで、定期的に煤を落とすことが可能です。
この方法なら危険な高所作業を避けられ、ご家庭でも安全にメンテナンスを続けていただけます。
⚠️ ただし、煙突の最上部にある「煙突トップ」の汚れや詰まりは室内からは落としきれません。煙突トップの清掃は高所作業となるため、数年に一度は必ず専門業者にご依頼ください。
炉内の掃除と灰の処理と保存



薪ストーブの炉床にあるパイプの高さ(約4cm)までは灰を残して使用すると火床が安定しますが、シーズン終了時や長期休止時には必ずすべて取り除いてください。炉内の煤や灰をを落とすには、金属ブラシを使うと便利です。
湿気を含んだ灰はサビや傷みの原因になります。処分する際は完全に冷えていることを確認し、自治体のルールに従って廃棄してください。
また、来シーズン用に少量の灰を取り置くのもおすすめです。ビニール袋や密閉容器に入れて、湿気を吸わないように保管してください。
サビ対策
薪ストーブ炉内にサビが出ている場合は、ワイヤーブラシや紙やすりなどで軽く削り落とし、粉を取り除いてください。
湿気の多い季節には、乾燥材や新聞紙をストーブ内に入れておくと効果的です。
⚠️ メンテナンス時の注意点
- 作業はストーブが完全に冷えた状態で行ってください
- 軍手・マスク・ゴーグルなど、安全装備を着用しましょう
- 異常や不安がある場合は、早めにご相談ください
🔧 メンテナンスに便利な道具リスト
- 灰取りスコップ/フタ付きバケツ
- 耐熱ガラスクリーナー
- 煙突ブラシ(サイズに合わせて)
- ドライバー・軍手・ブラシ・懐中電灯 など
📝 おわりに
薪ストーブのお手入れは、ちょっとした習慣の積み重ね。
ご自身でできる範囲から始めてみることで、ストーブとの暮らしがもっと身近で楽しいものになります。
気になることや不安な点があれば、いつでも「おのストーブ」までお気軽にご相談ください。