薪の作り方・乾燥方法

薪の作り方・乾燥方法

🪵薪ストーブの火は、薪づくりから始まります

薪は、ただの木ではなく、ストーブにとって大切な燃料です。
しっかり乾いた薪を使うことで、きれいに燃えて、部屋をしっかりあたためてくれます。
手間はかかりますが、自分で作った薪で火をつけると、気持ちまであたたかくなるような特別な時間になります。

薪に適した木の種類

薪として使える木には、大きく分けて「広葉樹」と「針葉樹」があります。
それぞれの特徴を知って、使い方に合わせて選ぶのがおすすめです。

広葉樹(ナラ、クヌギ、カシなど)

  • 重くて密度が高く、火持ちが良い
  • 燃焼時間が長く、ゆっくりと炎を楽しめる
  • 木の種類によっては、灰が多めになることもあります

針葉樹(スギ、ヒノキ、マツなど)

  • 軽くて乾きやすく、火がつきやすい
  • 焚きつけに適しており、火を起こすときに便利です

どちらか一方にこだわるのではなく、うまく組み合わせて使うと便利です。
例えば、針葉樹で火をつけて、広葉樹で長く燃やすような使い方がおすすめです。

ただし、ストーブの種類によっては、針葉樹の使用が推奨されていない場合があります
(たとえば、温度が上がりすぎやすいタイプや、内部に特殊な部品が使われているものなど)

針葉樹については、取扱説明書や販売店に確認のうえでご使用ください。

薪はこうして作る

薪ストーブを使うには、乾いた薪が欠かせません。
ここでは、丸太から薪になるまでの基本的な流れをご紹介します。

01玉切り(木を切って適度な長さに)

木をチェーンソーやのこぎりで、ストーブに入る長さにカットします。
一般的には30〜40cmくらいが目安です。
この時、太さや形もそろえておくと、あとで積みやすくなります。

02薪割り

カットした木を斧や薪割り機で割ります。
木の種類や太さによって割りやすさは違いますが、芯が割れていれば乾きやすくなります。
木がまだ新しいうち(伐採後なるべく早く)のほうが割りやすい場合もあります。

03乾燥・保管

割った薪は、すぐに乾かす準備をします。
風通しの良い場所に、地面から少し浮かせて並べていくのがポイント。
雨がかからないよう、簡単な屋根があると安心です。

しっかり乾かすために

薪は割ってすぐには使えません。
しっかりと乾燥させることで、きれいに燃えてストーブも長持ちします。

乾燥期間の目安

広葉樹の薪は、おおよそ1年〜1年半ほど乾燥させるのが一般的な目安です。
木の種類や割り方、保管場所の風通しなどによって乾燥の進み方は変わりますが、
しっかりと乾かすことで、煙やススが少なく、薪ストーブが気持ちよく燃えてくれます。

もっと正確に判断したい場合は、含水率を測るのがおすすめです。
薪ストーブ用の薪としては、20%以下が基本とされており、15%以下であれば、かなり良く乾いている状態と言えます。

※測定の際は、表面ではなく「内部」を測ることが大切です。計測する薪を直前に半分に割り、その断面にセンサーを当てて測定してください。

乾いた薪の見分け方

  • 持って軽い
  • たたくと高い音がする
  • 表面や年輪にヒビ割れがある

乾燥不足だと…

水分が多い薪を使うと、煙がたくさん出てしまったり、ストーブや煙突にススやタールがたまりやすくなります。
せっかくの薪ストーブがうまく燃えない原因にもなるので、乾燥はとても大事です。

薪をうまく保管するには?

薪はしっかり乾かしたあとも、保管の仕方が大切です。
一度乾いた薪でも、長い間雨に濡れたままだと再び湿ってしまい、燃えにくくなったり、カビが出たりする原因になります

一時的に濡れるくらいなら、天気が良ければすぐに乾きますが、やはり屋根のある薪棚があると安心です。

保管場所のポイント

  • 風通しの良い場所に置く
  • 雨が直接当たらないようにする
  • 地面に直接置かず、少し浮かせる

薪を直接地面に置いてしまうと、湿気を吸ってしまうことがあります。
風通しを良くするためにも、地面から少し浮かせて保管するのがおすすめです。

見た目にもきれいに保ちたい場合は、薪棚の脚に高さをもたせたり、木材やブロックを使って底上げすることで、暮らしの景観にもなじむ収納ができます

屋根のある薪棚が便利

安定して積めるように枠を組み、上に屋根をつけると、乾燥も保管も安心です。
市販の薪棚を使う方もいれば、自分でDIYする方もいます。

おのストーブの薪棚もご紹介

おのストーブでは、鉄製のシンプルな薪棚もご用意しています。
敷地の広さや使い方に合わせて、オーダーでの製作も可能です。

→ [薪棚の製品紹介ページへリンク]

薪が手に入らない方へ

「薪を作ってみたいけど道具がない」「保管場所がない」「そもそも木が手に入らない」
そんな方もご安心ください。おのストーブでは、薪割り体験や薪の販売も行っています。

薪割り体験

展示場では、実際に斧を使って薪割りが体験できます。
安全にできるようサポートしますので、初心者の方やお子さま連れの方も大歓迎です。
火のありがたさを感じる、ちょっと特別な体験になりますよ。

→ [薪割り体験ページへのリンク]

薪の販売

すぐに使える乾燥薪もご用意しています。
薪ストーブに適した広葉樹の薪を、必要な量だけお求めいただけます。
配達についてもご相談ください。

→ [薪の販売ページへのリンク]

薪づくりも、火のある暮らしの楽しみ

薪ストーブのある暮らしは、火をつける前から始まっています。
薪を割って、並べて、乾かして――その手間ひとつひとつが、あたたかな時間につながっていきます。

すべてを自分で用意しなくても大丈夫。
必要なところは頼りながら、自分のペースで火のある暮らしを楽しんでみてください。

薪棚の製作や、薪の購入、メンテナンスのことまで、気になることがあればお気軽にご相談ください。

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